和室から洋室へのリフォームに関するお客様のいろいろな個別の相談内容と、その相談に対するご回答や説明についてになります。

1.和室入り口の建具を洋風にするか迷っている。

入り口の建具につきましては、リフォームの目的とお客様のお考え次第になります。

部屋全体を洋室にする場合

部屋全体を洋室にするときには、入り口建具も新しいものにします。

また、既存の建具を再利用するときは、襖紙をクロスに貼り替えて、取手も変えたりします。

床だけフローリングにする場合

床だけフローリングにする場合には、入り口建具はそのままにすることがほとんどです。

2.和室全体をリフォームするか、床だけフローリングにするか悩んでいる。

和室全体を洋風に変更するか、床だけフローリングにするかのご相談は多くあります。

工事費用の差について

床だけフローリングにする場合の工事費は、総額20万ほどですが、全体を洋室にする場合は100万ほどになります。

費用の面でかなり差がありますので費用の面が判断材料になることも多いです。

その中間として床をフローリングにして押し入れをクローゼットに作り変える場合があります。費用としては、60万ほどになります。

工事の目的がなんであるか

とにかく畳をフローリングにしたいとの時は、床だけの工事で問題ないと思います。

他には、押し入れをクローゼットに変更するかどうか、内装と入り口建具をどうするかを考えます。

迷われている場合は、費用と内容の両方を考慮して見積り金額を見ながら決められたら良いかと思います。

3.押し入れをどのように改造できるか相談したい。

押し入れの内部の収納について

押し入れの中をこのようにしたいとのご要望があるときは、ある程度お客様のほうでイメージが決まっている場合が多いのですが、そのイメージに対してご提案をしていく形になります。

内部収納の作り方の違いとしましては、大きく分けるとメーカーの既製品を組み合わせて作る場合と大工造作工事で作る場合があります。

メーカーの内部収納用のパーツを使う場合のメリットと難しい点

メーカーの収納パーツは、種類が多く揃っていて、色柄も選びやすくできています。また、カタログ上での施工事例も多いため完成後のイメージがつかみやすくなっています。

メーカーの収納パーツで作った収納のイメージ写真。
南海プライウッド参照

難しい点は、棚や引出しの奥行寸法などが決まっていることが多いことと、マンションなどで、片側に梁がある場合などに、対応が難しくなる時があります。

大工造作工事で作成する場合のメリットとデメリット

収納内部の形状が複雑な場合などに最大の効果を発揮します。奥行きなども自由度が高いため奥行きの広い棚と狭い棚を組み合わせたりすることも可能になります。引き出しなども制作することも可能です。

デメリットとしては、メーカーの収納用パーツを使うよりも費用が高くなることが多いことです。引き出しなどを造作で作成しようとすると特に違いが出てきます。そのような場合は、スペースをあけておいて、既製品の引き出し収納をそこに入れる形のほうが費用をおさえられます。

また、出来上がりのイメージがしづらいのと色柄も、大工造作工事では、あまり選べないのでその点がデメリットになります。

収納の建具の種類について

建具については、引き戸か折れ戸を採用することがほとんどです。

引き戸の利点と不利な点

引き戸は、開くときに場所を取らないのが最大の利点です。

不利な点は、収納の中をいっぺんに見渡すことが出来ない点です。

折れ戸の利点と不利な点

折れ戸の利点は、収納の中を1.8mくらいの幅までは、全開すると一目で見ることが出来る点です。

不利な点は、開くときに場所をとることが引き戸に比べて不利な点になります。

引き戸のひとつ三枚連動引き戸について(収納でよく使われる引き戸になります。)

三枚連動引き戸
パナソニック参照

両側にひくことができ、建具が開口の3分の1に重なるため、広い開口を確保できるのが特徴です。

3枚連動引き戸は、通常、既存押し入れの天袋部分まで届く高さの高い建具にします。

収納内部の仕上げ

内部の仕上げにつきましては、合板仕上げかクロスを仕上げのどちらかになることがほとんどです。

見た目が気にならないのであれば、合板でよいかと思います。

収納の奥行

収納の壁を壊して作り変えることで、奥行きを60cm位に変更可能です。

費用の面では、壁を作りかえるための費用が加算されます。

4.障子の部分がどうなるか知りたい。

障子につきましては、障子を外して、上下の溝部分を造作材で隠す方法と、洋室のように窓枠を新しく設置する方法があります。もちろん障子のみ外す形でも問題はありません。

棚板がついている場合にはそれも交換する場合があります。

障子を取り外す場合には、カーテンレールを設置することになります。

5.天井を変えたほうがいいのかどうか相談したい。

既存の天井のよごれや雰囲気が気にならないのであれば、そのままでいいのではとお伝えすることが多いです。

元々の和室の天井が、良い材料を使っている場合は、とくに残したい感じもします。

天井をクロスに変える場合

天井をクロスに変える場合には、既存の天井を撤去して、新しく天井下地から組み直す必要が出てくる場合があります。(天井木下地の構造が弱い場合)戸建て住宅の場合は、その可能性がマンションの場合より高くなります。

手順としては、既存の天井材を撤去した後(場合によりその後木下地を組み直します。)に、石膏ボードを貼り、クロスを貼っていきます。

6.壁がそのままでいいか相談したい。

壁につきましては、汚れが気になるのかと、砂壁の仕上げ自体が好きでない場合(表面のざらつきと落ちてくる粉が気になる。)などは、やり替えを検討することになります。特に気になる部分がなければそのままでよいかと思います。

よごれが気になる場合

よごれが気になる場合は、合板を張ってクロスを貼る場合や、既存の壁仕上げの上に左官で新たに壁材を上塗りする場合もあります。もともとがクロスの壁の場合は、クロスを貼り替えます。(マンションはクロスがほとんどです。)

砂壁を変えたい場合

砂壁を変更したい場合には、合板を張ってクロス仕上げにするか、砂壁の状態が良ければ、全面パテ処理をしてクロス仕上げにします。

費用としては、全面パテ処理のほうが若干有利かもしれませんが、これは、会社によっては、逆転すると思われます。リスクとしては、全面パテ処理のほうが、後々のはがれるなどのリスクは高くなります。(職人さんの技量と下地の状態に大きく左右されるためです。)

通常であれば、合板を張ってクロス仕上げがおすすめです。

7.柱や木部がそのままでいいか相談したい。

柱や木部につきましては、汚れや古い雰囲気が気になるかどうかがポイントになります。もちろんそのままでも問題はありませんが、他のリフォームする部分がきれいになった後をイメージしながら考えていくのが大事です。

柱を隠したい場合

柱を見えないようにする場合には、木下地を設置して石膏ボードを貼って既存の壁、柱両方をを隠していきます。その後にクロス仕上げにします。完全に洋室にする場合に行います。

この場合、天井も既存のままでは取り合いがおかしくなる可能性が高くなり、やり替えることが多くなります。

柱や木部を塗装する場合

柱や木部をオイルステイン(少し透けて見える塗装)で塗装する場合は、濃いめの色で塗装することが多いです。薄い色ですと下地の色が透けてしまいきれいに見えないためです。(ペンキの場合は、気にしなくて問題ありません。)

色のイメージ

柱や木部を濃い色にすると空間が引き締まって見える効果があります。白っぽい色の場合には、壁となじんだ空間にすることが可能です。

下地の確認

また、塗装する場合には、既存の状況を確認して、下地処理が必要な場合には、キチンと下地処理を行ってから塗装をすることが大事になります。ここが良くないと1年もしないうちにペンキがはがれたりします。

8.入り口の段差をなくすことが可能か相談したい。

段差をなくすことは、ほとんどの場合可能です。難しい場合としては、構造に関わる場合があります。

9.床の工事の際に断熱工事も一緒にできるのか。

工事の時に断熱材を入れることができます。寒さが気になる場合は、優先して検討すべき事項です。

10.畳の下の床が問題ないか心配。

特に戸建ての1階の場合、状況によっては床下地が弱っている場合があります。

1階以外の場合に関しましても確認は必要な事項です。

合板を張り替えたり、一部下地を補強したり、作り直す場合もあります。

マンションの場合は、畳下のコンクリート床部分が、平らかどうかが問題になる場合があります。問題がある場合は左官でなだらかにする必要があります。

11.床の間を収納にしたいが床柱はどうなるのか。

床柱については、構造的に問題がなければ撤去することは可能です。

構造的に撤去することが難しい場合には、収納プランを床柱を残す形でうまく考える必要があります。

床柱を隠す場合は、柱の周囲を下地で隠してクロスで仕上げていきます。

12.畳からフローリングになって床の傾きは気にならないか。

畳からフローリングにする場合、自分の感覚では、畳の時よりも床の傾きがかなり気になりやすくなります。

床の傾きが気になるのであれば、リフォーム会社の現地調査時に調べておいてもらうことをお勧めします。(作業が始まる前に決めておくのが良いです。)作業が始まってから決めるのでは、大工さんの日程的に対応が難しくなる可能性が高くなります。

傾きを直そうとすると床下地から直す必要があり、費用もプラスになります。

マンションの場合は、畳の下のコンクリート部分が水平でないことがほとんどです。水平にすることは、敷居や入り口部分などの取り合いがあったり、左官工事の塗りが厚くなりすぎるなどの問題が生じてできないことが多いです。ですが、ある程度左官工事で滑らかにすることは可能です。

以上となります。

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