リフォーム計画時の必要寸法、家具の配置計画の注意事項について

1.動線(人が動く通路)や動作、収納に必要な寸法について

人が通行するときの必要寸法

人が通行する幅の寸法は、60cmは欲しいところです。

椅子に座るときの必要寸法

ダイニングテーブルや机に座る場合、テーブルから壁や家具等まで最低75cmは必要となります。

さらに、座った後ろを人が通行する場合は、テーブルから100cmほどは最低、必要となります。

ソファの前のテーブルまでの寸法

ソファの前にテーブルを置く場合は30cm~50cmくらいは必要になります。

スペースがない場合は、ソファの横にサイドテーブルが良いかもしれません。

キッチン作業場所の寸法

キッチンと背面収納までの寸法は、最低75cm程は欲しいところです。この場合、調理中に後ろを他のひとが通行することは、困難となります。

家族で一緒に調理する場合は、広めに計画するのがおすすめです。

トイレの便座前の寸法

トイレの便座から正面の壁までの寸法は、50cmは確保したいところです。

この寸法が狭いと、立ち上がりづらくなります。

寝室の通路寸法

ベッドと壁の間の寸法は、人が通行するには、50cmは欲しいところです。

収納の扉等がある場合は、扉の開く寸法も考慮する必要があります。

クローゼット奥行寸法

クローゼットの内部の奥行寸法は、60cmが標準的な寸法となります。

TVから見る人までの標準寸法

テレビから見る人までの寸法は、TVの高さの3倍くらいが標準的です。

50型のTVで、180cmくらいとなります。

カウンターからレンジフードの下までの寸法

キッチンカウンターからレンジフードまでの寸法については、80cm程は必要となります。

背の高い方が料理する場合は、さらに寸法が必要になる場合があります。

玄関収納の奥行寸法

玄関収納の奥行は、40cmが標準的な寸法です。

靴の大きさによっては、少し狭くすることも可能です。

2.家具の配置やリフォーム計画時の注意事項

2-1.動線(人の移動する通路)についての注意事項

TV前を横切る動線は避ける

TVの前を、移動する人が横切る配置は避けるようにします。TVを見ているときに、頻繁に前を横切る動線はストレスを感じてしまします。

回遊できる動線が理想

行き止まりのない、回遊できる動線を作れると、人と人同士の衝突もさけられて、移動距離も少なくなり、ストレスを感じづらくなります。

家事動線は短く

家事の動線は、洗濯、キッチン、物干しの位置等の距離が短いほうが、効率が良くなります。

食事の時の配膳動線にも注意

食事の時に、料理を運ぶ動線に座っている人が邪魔にならないかどうかも考慮に入れます。

2-2.視線の先(目で見る方向の状況の影響)について

掃き出し窓の前には家具を置かない

人が出入りできる窓(掃き出し窓)の前には家具等を置かないほうが、視線が抜けて部屋が広く感じられます。

背の高い家具は圧迫感が出ます

背の高い家具が視線に入ると、圧迫感が増す場合があります。

背の高い家具と掃き出し窓を塞ぐソファ

反対に背の低い家具ですと、背の高い家具よりも圧迫感は、軽減できます。

背の低い家具と窓にかからないソファ

視線の抜け部分を意識

ソファやテーブルに座った時に、視界の中に窓などの視線が抜ける部分があると部屋も広く感じられます。逆に視界に視線が抜ける部分がないと、圧迫感を覚えます。

キッチンに立った時に、視線の抜ける部分を考えることは、閉塞感がやわらぎ、おすすめです。

座った時に良い景色が見える配置に

窓から見える景色が座る向きによって違う場合は、座った時に良い景色が見えるように家具の配置を考えたりします。

外部の視線が気になり、常に窓のカーテンを閉めなければいけないような場合には、外部のエクステリアで外部の視線を遮るのも一つの手段です。

キッチン造作カウンターの高さに注意

キッチンの造作カウンターの高さについては、キッチンからダイニングを見たときに、テーブルが見えるかどうかも考慮の一つに入れても良いかもしれません。

2-3.部屋にまとまった空間を作るメリットについて

床がたくさん見えると広く感じる

家具のない、床の見えるまとまった空間を確保すると実際の面積より広く感じることがあります。

極端な例が何もない部屋が広く感じる感覚です。

また、まとまった空間があると、いろいろなことにその場所を活用することが可能になってきます。

家具の配置で空間を確保

同じ家具でも、配置を考えて設置するとで、空間を確保することが可能になる場合があります。その場合、窓の位置や入り口の位置が問題になる場合もありますので、リフォーム計画時には注意が必要なポイントです。

家具でない収納も検討

また、空間を確保するために、家具でない収納についても一緒に考えていくとよいかと思います。壁面収納や、床下部分の収納、小上がりの下の部分の収納なども一つの案です。

まとめ

同じ面積でも、家具の配置や視線の向きによって使い勝手や開放感はかなり変わってきます。リフォーム時では、一度家具を移動して、リフォームすることが多いので、リフォーム後の家具の配置計画も一緒に考えて行うとよいのではと思われます。