戸建て1階の床鳴り、その原因と放置するリスク

床鳴り

「ギシギシ」「ミシミシ」「パキッ」…リビングや廊下を歩くたびに聞こえる不快な床鳴り。特に戸建ての1階部分でこのような音が聞こえる場合、多くの方が「古い家だから仕方ない」「そのうち慣れるだろう」と諦めていらっしゃるのではないでしょうか。

床鳴りが発生する原因は多岐にわたりますが、戸建て1階でよく見られるのは以下のようなケースです。

木材の乾燥・収縮による隙間: 季節の変化やエアコンの使用などにより、床材や下地の木材が乾燥・収縮することで、部材間に隙間が生じ、擦れ合うことで音が発生します。
特に新築から数年経過した住宅や、築年数の古い住宅でよく見られます。

釘やビスの緩み・抜け: 床材を固定している釘やビスが、経年や負荷によって緩んだり抜けたりすることで、床材が浮き上がり、きしみ音が生じます。

下地の劣化・損傷: 床材を支える根太(ねだ)や大引き(おおびき)といった床下地の木材が、湿気による腐食やシロアリ被害、あるいは構造的な負荷によって劣化・損傷している場合があります。
この場合、床鳴りだけでなく床の沈み込みや揺れといった症状を伴うこともあり、放置するとより深刻な問題に発展する可能性があります。

束(つか)の不具合: 床下で床を支える束石(つかいし)や鋼製束(こうせいづか)が、地盤沈下や施工不良によって浮いたり傾いたりすることで、床全体が不安定になり床鳴りを引き起こすことがあります。

フローリングの施工不良: 新築時やリフォーム時にフローリングの施工が適切に行われなかった場合、床材同士の隙間が広すぎたり、接着が不十分だったりすることで、床鳴りが発生することがあります。

これらの床鳴りを放置すると、単に不快なだけでなく、以下のようなリスクも考えられます。

床鳴りでストレスを感じる女性

精神的なストレス: 毎日聞く不快な音は、知らず知らずのうちにストレスとなり、快適な暮らしを妨げます。

来客時の印象悪化: 来客があった際に床鳴りがすると、家全体の印象が悪くなってしまうこともあります。

深刻な構造問題の兆候: 特に下地の劣化やシロアリ被害が原因の場合、放置すると住宅の構造自体に深刻なダメージを与え、大規模な修繕が必要になる可能性があります。

私が、このような戸建て1階の床鳴りの原因を徹底的に調査し、根本的な解決を目指します。

なぜ建築技術者に任せるべきなのか? なかなか直らない床鳴り修理の現実

「床鳴りくらいなら自分で直せるのでは?」そうお考えになる方もいらっしゃるかもしれません。
実際に、床材の表面からビスを打ち込んだり、パテを充填したりといった簡易的な補修材も市販されています。
それで直るのであればよいのですが、何度直しても再発する場合には、原因特定が大事になります。

戸建て1階の何度修理しても簡単に直らない床鳴りは、そのほとんどが床下、つまり見えない部分に原因があるため、表面上の修理での根本解決は極めて困難です。

床下の状況

これらの作業は、狭く、暗く、時に不衛生な床下空間に文字通り「潜り込み」、専門的な知識と経験に基づいて行う必要があります。

私が選ばれる理由:建築技術者による床鳴り修理

「どこに頼めばいいのか分からない」「本当に直るのか不安」…そうお考えの方もいらっしゃるかもしれません。私がお客様に選ばれる理由を3つのポイントでご紹介します。

1. 徹底した原因特定と調査力

私の床鳴り修理は、まず徹底した原因特定から始まります。
お客様からヒアリングを行い、いままでの音の発生場所や頻度、床の沈み込みの有無などを詳細に確認します。
その後、私が床下空間に潜り込み、床鳴りの根本原因を突き止めます。 経験豊富な建築技術者である私の目と耳と木の動きを感じる指の感覚で、微細な異常を感じ取ります。

2. 根本原因に合わせた最適な修理工法

原因が特定できたら、お客様の床の状況や床鳴りの程度に合わせて、最も効果的で費用対効果の高い修理方法をご提案します。

  • 部分的な根太の補強床のたわみをおさえるために部分的に根太を追加して補強します。
  • 大引きの補強: 大引きの動きをおさえるために、基礎と大引きの隙間を埋めたりします。
  • 束の調整・補強: 束が浮いている場合は、適切な高さに調整し、必要に応じて新たな束を設置して補強します。
  • 床材と根太の固定: 床材と根太が良く固定されていないことが原因の場合は、追加の根太を設置し、接着剤で固定することで音の発生を抑えます。
  • 防湿・防蟻処理: 湿気やシロアリが原因の場合は、これらの対策も同時におこないます。

対症療法ではなく、根本原因にアプローチすることで、床鳴りの再発を最小限に抑えます。

3. 明瞭なお見積りと丁寧なご説明

「いくらかかるのか不安…」リフォーム工事で最も気になる点の一つではないでしょうか。私は、お客様に安心してご依頼いただくために、明瞭なお見積りを心がけております。

まず、床鳴りの原因特定のため、現地調査をおこないます。現地調査によって原因を特定したあとに、御見積もりをご提示いたします。
作業内容、費用について、ご不明な点はどんな些細なことでもお気軽にご質問ください。
見積もり以外の追加費用が発生する場合は、必ず事前にご相談いたしますのでご安心ください。

戸建て1階の床鳴りは、単なる不快音ではなく、住まいの状態を示すサインになることもあります。
そのサインを見逃さず、早期に適切な処置を施すことで、快適な暮らしを取り戻し、大切な住まいを長く健康に保つことができます。

床鳴り調査事例

横浜市戸塚区のお客様事例:人通口まわりの土台と根太が原因

横浜市戸塚区のお客様より、リビングで床鳴りがするので見てほしいとのご依頼がありました。

お伺いしてお話を伺ったあとに、実際に歩いてみることにしました。
歩いてみると、最初は音がしなかったのですが、何回か歩いているうちに音がするようになりました。
音の状況は分かりましたので、次に、キッチンの床下点検口から、床下に潜って、音が鳴っている場所を確認することにしました。

一見すると特に問題がない床下の状況でしたが、床下に潜っていった後に、お客様に音がする部分の上を歩いていただくことで、音が発生している場所と原因を特定しました。

確認すると、床下で人が通るための人通口と呼ばれる部分の横の基礎コンクリート立ち上がりの上の土台の部分の上から音が発生しているようでした。
この人通口部分の土台には、人通口の上の部分で他の大引きも取り付けられており、床の荷重が他よりかかりやすい場所となっていました。
しかも下に基礎がないため、他の部分より弱い状況でした。このことも床鳴りに関係している可能性を感じました。

横浜市戸塚区で床鳴り調査

また、この土台の上に根太が同じ方向にくっついており、この部分で床鳴りが発生しているようでした。
お客様へは、床鳴りを直すために、土台と根太まわりの補強が必要なことをお伝えしました。


後日、補強工事を行って床鳴りは止まりました。

横浜市港南区のお客様事例:床をはがして確認し、問題を解決

横浜市港南区のお客様から、廊下を歩くたびに床鳴りする部分が出てきて、音も大きくなってきたので、問題がないか見てほしいとのご依頼がありました。

横浜市港南区の戸建て廊下の床鳴り

お伺いして、まず、廊下を歩いてみることにしました。
床自体が沈む部分はなく、根太もしっかりしているように感じましたが、確かに音がする部分がありました。
音の感じとしては、木がゆがんで鳴っているのではなく、何かが上下動でこすれて音が出ているように感じました。

床鳴りを直すためには、床をはがして確認するか、床下に潜って、直すことが可能かどうか試してみる必要があります。

お客様へは、構造的には特に問題なさそうですが、このままでは床鳴りがなくなることはないことをお伝えしました。
お客様としては、床鳴りが続くのは良くないと感じていたため、床の張替えも含めて検討したいとのことでした。
また、部屋の敷居や床見切りとの段差も小さくしたいとのご要望でした。

ご提案としましては、既存の床の上に高さ調整のためと床下地補強のための下地を作り、新しいフローリングをその上に張るご提案をしました。
上がり框もリフォーム用の框を新しく設置することにしました。
床鳴り部分については、床下地を作る前に一部既存の床をはがして、原因を確認して対応する形でお伝えしました。

その後、床を開口して原因(根太をとめていた釘のゆるみが原因でした。)を特定して床鳴りは直りました。

横浜市のお客様事例:根太と合板の緩みに追加根太で対応

横浜市のお客様より、最近洗面所の床で床鳴りがしているので、問題がないか見てほしいとのご依頼があり、確認におうかがいしました。

最初に、実際に洗面所で、床の鳴る部分を足で踏んでみて、床の動きを確認しました。
床自体はそんなに弱っている感じではないのですが、足で踏むたびに音が鳴る状況でした。

上からではよくわからないため、キッチンの床下点検口から床下に潜っていき、確認することにしました。洗面所の下についたところで、上にいる人から、音がする部分の床を踏んでもらいました。

横浜市で洗面所の床鳴り床下調査

踏んでもらってその状況を見ていると、根太(床板を支えている木)に板の上から止めつけている釘が緩んでいるようで、それが原因で釘と木がこすれているような音が出ていることがわかりました。
構造的には大きな問題はありませんでしたが、お客様にとっては床鳴りが気になるので直したいとのことでした。

洗面所の床仕上げは最近新しく貼り替えたばかりのため、今回は床下からの修理方法をご提案することになりました。
修理の方法としましては、床の板の動きを少なくして床鳴りを抑えるために、既存の根太と呼ばれる木のとなりに、追加で根太を設置して、追加した根太と上の板を接着剤で固定することで床鳴りを抑えることにしました。

後日、施工を実施して、床鳴りはおさまりました。

「うちの床鳴りも直るのかな?」「まずは相談だけでも…」そんな方も、ぜひ一度、私にご連絡ください。お客様のお悩みに真摯に寄り添い、最適な解決策をご提案させていただきます。

戸建て1階の床鳴りでお困りなら、私にお任せください。

まずはお気軽に調査・お見積もりをご依頼ください。お客様からのご連絡を心よりお待ちしております。

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ご連絡は、下記電話番号かホームページのお問い合わせhttps://onlynest.co.jp/?page_id=16からお願いいたします。

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オンリーネスト株式会社  神奈川県横浜市西区みなとみらい4-4-2  担当:一級建築士 須田

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