リフォームにおいては、家の構造によって、間取り変更等の自由度が異なります。
住宅の構造の違いによる建物の特長とリフォームする場合の自由度についてになります。
1.木造在来工法(木造軸組工法)
構造が木の柱と梁で構成されている建物です。

建物の構造の中では、建てられた年代によって大きく耐震性や家のバランスに違いがある工法です。
リフォームの自由度は高く、大きく変更することが可能な構造です。
自由度は高いのですが、耐震性やバランスを考慮しないリフォームの場合
リフォーム後に家の耐震強度が極端に悪くなってしまう可能性があります。
耐力壁を撤去したらその分補強する等の考慮が必要です。
自由度が高いだけに、構造を変更する場合は、注意が必要です。
2.ツーバイフォー構法
木造の壁で建物を支える構造で壁と床を組み合わせて作られています。

建てられた年代に限らず、地震に対しては強いとの印象があります。
木造のため、在来工法の建物もそうですが、シロアリの被害には、注意が必要です。
壁に新たに開口を作ることや、壁を外すことは簡単にできないことが多いです。
決められたルールの範囲内の可能な部分で、開口の大きさを決めていくような感じとなります。床や天井についても簡単に開口を開けづらい構造です。
木造在来工法に比べると極端に自由度は狭まります。
設備に関しても、トイレの排水位置の変更等も床構造による制約が多くなります。
基本的には、既存を利用しつつのリフォームとなります。
3.鉄骨造
構造部分が鉄でできている建物です。

構造以外の部分の自由度は高いですが、柱や梁・ブレース等、構造に関する部分は変更が難しいです。一部鉄造でない耐力壁があったりしますので注意が必要です。
鉄骨の錆による劣化に対しては、特に注意が必要な建物です。雨仕舞やシーリングの劣化で錆が進行する場合があります。
ハウスメーカーの鉄骨造に関しては、年代に限らず地震に強い印象ですが、一般の鉄骨造では、溶接部分などがしっかり施工されているかどうか確認しづらいなど、建物の強度に関してよくわからない面も多いです。
鉄骨造で外壁がALC壁
外壁がALCの場合、外部の開口の変更は大がかりな工事となります。基本的にリフォームでは、変更しないことがほとんどです。

設備の配管ルートに関しても制約が多くなります。
住宅メーカーの鉄骨造については、メーカー以外が構造を計算することが難しいため、メーカー以外のリフォーム会社では、構造以外の部分でのリフォームとなることが多いです。
4.鉄筋コンクリート壁式構造
低層のマンションに多い構造です。柱や梁がないため内部はすっきりしています。

地震に対しては、構造的に年代を問わず非常に強い印象があります。
そのため、建物の強度に関しては、構造部分の劣化の具合が影響するかどうかが問題になると思われます。
室内の間仕切壁の一部もコンクリート壁になっていることも多く、そのコンクリート壁は壊すことはできません。
また、部屋の中で、一部下がり壁のように出ている部分がコンクリートの場合も、その部分はそのままとなります。
コンクリート製のため排気や配管の制約は木造や鉄骨造よりも多くなります。
自由度としては、かなり低い建物です。
5.鉄筋コンクリート造
マンションに多い構造です。コンクリート構造の柱と梁が内部に出ていることが多いため、これがリフォームにも影響してきます。
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設備配管の自由度も高くはありません。
鉄筋コンクリート壁式構造の建物よりは、自由度は高くなります。
室内空間に関しては、間仕切壁の移動や撤去は自由にできることが多いです。
まとめ
リフォーム時の注意点として
それぞれの構造や工法で制約がありますが、制約の多い構造では、構造を変更することが少なくなるため、耐震面では現状維持になりますが、他とくらべて制約の少ない木造在来工法では、自由度が高いがゆえに、家の耐震としてはリフォーム時に一番注意を要する構造です。
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