マンションのリフォームに関しての用語や注意すべき事項についてになります。
1.マンションに関する用語
共有部分
マンションの住戸のオーナーが共同で所有する部分です。
共用部分
複数の人が共同で使用する部分です。エントランス、共用廊下、共用階段、エレベーター、ごみ置き場等になります。
専有部分
マンション各住戸の所有者が個人で所有する部分、専用に利用できる部分です。
専用部分
共用部分の中でも、その住戸の住人が専用で使用する部分、バルコニーや専用庭などです。
柱型
構造上の必要な柱が、室内に突き出したものです。
梁型
構造上の必要な梁が、室内の天井から張り出したものです。
直貼り工法のフローリング
床コンクリートの上に直接フローリングが貼られたものです。通常は、クッション材がついており床材にクッション材による防音性能があります。
置床工法のフローリング
等間隔に設置された支持脚の上に床の下地となるパネルを敷き、その上にフローリングを設置しています。支持脚には、通常ゴムがついておりそのゴムが防音の役目の一部を果たしています。
2.マンションリフォームの注意すべき事項について
マンションは専有部分のみ基本的にリフォームが可能。
マンションは、共有部分と専有部分(玄関扉の内側から、外部に面した開口部の内側まで)に分けられており、個人のリフォームでは、専有部分に限られます。
部屋の中を通っている共用の排水縦管は、リフォームで変更できない部分になります。
床の防音対策が必要な場合が多い。
マンションの管理規約により、階下への音の問題から、フローリングの禁止や、床の遮音等級が決められている場合が多いです。管理規約でL-45やL-40と書かれていたりします。この場合、L-40のほうが、遮音性能は高くなります。通常は、L-45が多く見られます。
排水管の経路で最終の位置が決まっている。
マンション内の最終の排水をつなぐ位置は、変更することができません。そのため、設備機器の位置の制約がでてきます。排水の経路によっては、マンションの床の高さに影響を及ぼすことがあります。
コンクリートの梁によって高さ方向の制約がある。
構造上の梁によって、高さ方向の制約が出てきます。家具が入らなかったり、お風呂の天井に影響が出たり、レンジフードの設置に影響が出る場合もあります。
収納やデザインにも影響が大きいです。
最終の排気口や吸気の入り口部分は、変更できない。
レンジフードの排気出口や浴室の排気出口は、変更することができません。出口までの間のルートを変えることは可能なことが多いです。外気を吸い込む部分に関しても塞いではいけないので、制約のひとつとなります。
もともとの階高の問題でリビングの天井を高くできないことが多い。
元々、新築時にぎりぎりまで天井を高くしていることが多く、少しの寸法しか高くできないことが多いです。
床暖房がある場合、床暖房を再利用しての床の張替えはむずかしい。
既存で床暖房がある場合、既存の床をはがすときに、既存の床暖房を傷つけないで行うことは、非常に難しくなります。このため、床暖房の再利用はリスクをともないます。
リフォーム工事の申請に思ったより時間がかかる。
リフォーム工事を行うには、通常、事前にリフォーム工事の申請が必要となり、許可が出てからの工事となります。マンションによりますが、長いと3週間から1か月許可が出るまでに時間がかかる場合があります。
また、ご近隣の方のリフォーム工事への承認を申請時に必要とされる場合もあります。この場合、承認がもらえないために申請が受理されず、着工が遅れることがあります。
リフォーム工事は、土曜、日曜作業ができないことが多い。
管理規約で作業時間や曜日に制約がある場合が多いです。
まとめ
マンションリフォームでは、マンション独自のルールもあったりしますので、事前によく確認することが重要になります。