今回は、レールの上を走る引き戸の戸車を交換する方法について、手順にそって解説していきます。

既存の戸車の寸法を確認

まずは、現在ついている戸車の寸法を測ります。

引き戸を外します

引き戸を上に持ち上げ、下レールから外します。

引き戸を持ち上げて、引き戸をレールから外します。
戸車を外して確認

戸車は釘で固定されていることが多いので、マイナスドライバーなどを差し込んでテコの原理で外します。

戸車のサイズを測るために、戸車を外します。
寸法を測ります

外した戸車の長さ、タイヤの直径、戸車を外した引き戸の戸車をつける穴の部分の寸法を測り、メモしておきます。

外した戸車の寸法を測定します。


ポイント: 既存と同じ直径のタイヤでタイヤの部分に溝があるタイプの戸車(今回はレールの上を走る建具の為)で、戸車をささえている金物部分やとめつける穴の位置もできる限り同じ寸法のものを選んでください。

基本的には、既存の戸車と同じ大きさ、形状のものを選ぶようにしてください。

新しい戸車の取り付けは、釘ではなくビスで固定するのがおすすめ!

古い戸車は釘で留められていることが多いですが、新しい戸車を取り付ける際は、長さ30〜35mm程度の細いビスで固定するのがおすすめです。ビスでしっかり固定することで、戸車が外れにくくなり、より安定します。
新しい戸車を、既存の戸車がついていた場所にビスでしっかりと固定します。

新しい戸車が穴に入らない場合

新しい戸車が、既存の穴に入りにくい場合は、引き戸の穴を少し削ったりして戸車が入るようにします。
建具の戸車がつく場所の穴の大きさによっては、タイヤが同じ直径の戸車でも少し調整が必要な場合があります。
両方の戸車を交換したら、引き戸をレールに戻します

建て付けが悪い時はワッシャーで調整

戸車を交換したのに、どうも引き戸の建て付けが良くないな…と感じたら、戸車の高さ調整が必要です。
どちらか片方の戸車を一度外し、戸車と引き戸の間に調整用のワッシャーを挟んでみます。

ワッシャーを挟むことで戸車の高さがわずかに上がり、そのことによって建付けを調整していきます。

自分で交換は難しいと感じたら

自分で交換するのが難しいと感じたら、無理をせずに戸車を交換してくれる業者さんに相談しましょう。