お客様より、窓サッシの建てつけが悪く、鍵がかからないので、見てほしいとのご依頼がありました。その時の調査した様子と対策についてになります。
調査開始
お伺いして、お客様からお話を伺った後に、窓サッシの水平・垂直を確認しました。
窓の水平部分の傾きがおおきい
傾きを確認すると、数値(6/1000以上)がかなり大きかったため、建物の基礎に問題がないかを確認することにしました。
基礎部分の確認
まずは、外部から基礎を目視で確認しましたが、特に問題がある状況では、ありませんでした。次に、床下に潜って、内部の状況も確認することにしました。
下の写真は、床下の状況になります。


床下に潜って確認すると、内部から見ても、基礎自体には、クラックもなく特に問題がない状況でした。
地盤の不同沈下が原因
基礎にクラックなどの問題がないため、基礎の下の地盤が不同沈下したことで、建物がゆがんだと結論付けました。
お客様へは、今後も地盤の不同沈下で建物に影響が出る可能性があることと、基礎自体は割れているなどの問題がない事をお伝えしました。
対策について
お客様に調査したことをお話しすると、不同沈下の影響であることは、すでにご存じでした。そのため家全体をジャッキで持ち上げて水平にすることも考えられていたようです。お客様は、今後どうするかで迷われていました。
建物を水平にする工法については、鋼管杭圧入工法、薬液注入工法、耐圧板工法などがありますが、どのような工法を選ぶにしても、地盤に対する専門的な知識と技術力が必要とされることには、かわりがありません。現場ごとに違う地盤に対して、適切な工法で適切な価格なのかの判断や、工事によって建物におきるリスク(基礎が割れる、内装への影響、建具の開閉の不具合、設備など配管への影響)の想定は、建築の専門家でも非常に難しいものです。
お客様へお伝えした自分の意見としましては、一度水平にしても再度傾くリスクがあること(沈下がおさまっているかどうか不明なため)、内部への影響がどのくらい出るか予想がつかないことをお伝えしました。
実際に、建物の傾きを直す作業を行った後の家で、基礎にクラックが入っていたり、サッシの鍵がかけづらくなっているのを見たことがあります。また、その時の工事の様子を撮った写真も見せていただきましたが、知識や技術力があるとは感じられないものでした。
もう一つの解決策はサッシの入れ替え
もう一つの方法は、サッシを新しいものに付け替える方法になります。
現在のサッシよりもひと廻り小さいサッシをオーダーで注文して、既存のサッシを取り外した後に、開口部分の調整工事を行って、水平垂直に取り付けます。
サッシの交換に伴って、外壁の補修工事と内装の補修工事が必要になります。
お客様へは、この工事を行っても、今後傾きが再発しないわけではないことも、お伝えしました。
今回のご提案
お客様とご相談して、今回は、サッシを交換する内容でご提案することになりました。
その後、工事を行いサッシュは普通に鍵がかかるようになりました。
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