こんにちは!オンリーネストの須田です。今回は、ちょっと珍しい玄関ドアの不具合とその原因についてのお話です。
玄関ドアのしまりが悪い
「玄関ドアの閉まりが悪くて困っているんです…」
お客様からお見積りのご依頼を受け、現場へお伺いしました。
だいぶ前からよくなかった
まずは、今までの経緯をお客様にお伺いすると、だいぶ前からしまりが悪くなっているとのことでした。
ドアクローザーが利いていない
玄関ドアを開閉してみると、クローザーが利いていない状態になっていました。玄関ドアの閉まるスピードが速くて、バタンとすごい勢いで玄関ドアが閉まりました。
ドアクローザーの確認
ドアクローザーが壊れているのかを確認するために、ドアクローザーを調整してみることにしました。
調整して程よいスピードにすると、今度は、玄関ドアが自然に閉まらなくなりました。
お客様にお話をお伺いすると、家族が以前ドアクローザーを調整していたかもしれないとのことでした。
どうも、しまりが悪いために、クローザーを効かないようにしていたようです。
どこがあたっているかを確認
扉を開け閉めして、あたっている場所を探しました。
玄関ドア、まさかの「ピッタリ」すぎ!?
一般的な玄関ドアは、ドアの下部と床の間に「床見切り材」という部材があり、その床見切り材とドアの間に数ミリ程度の隙間があるのが普通です。この隙間があることで、ドアはスムーズに開閉できます。
ところが、今回お伺いしたお宅の玄関ドアを見てみると、ドアと床見切り材の隙間がほとんどなく擦っている状態でした。

床見切り材に擦っている
お客様は長年、ドアの閉まりの悪さに悩まれていたそうですが、まさか床見切り材に擦っているとは思いもしなかったようです。
ドア本体の傾き確認、問題なし
ドア本体にほとんど傾きもなく、建て付け自体に問題は見られません。
これは、どう見ても新築時の施工段階で、床見切り材とドアの隙間が適切に確保されていなかったことが原因と考えられました。
時を経て顕在化する問題
新築時はぎりぎりで問題なく開閉できていたとしても、時間の経過とともに、家全体のわずかな「ゆがみ」や「沈み」が発生することがあります。通常であれば、多少の動きは許容できるように隙間が設けられているのですが、元々隙間がほとんどない状態だと、このわずかな変化がドアと床見切り材の摩擦を引き起こし、閉まりが悪くなる原因になってしまうのです。
まさに、「時を経て顕在化する新築時の落とし穴」といったところでしょうか。
お客様への2つのご提案
お見積もりは、床見切りを撤去するお見積りを提出しました。それと同時に、有償にはなりますがメーカーメンテナンスで、玄関ドアの丁番に調整ワッシャーを入れることで1.5mmほど扉が高くなり、閉まりが改善する可能性があることをお伝えし、メーカーに連絡してみることをおすすめしました。
最後に
今回のケースのように、一見すると原因が分かりにくい不具合でも、実は新築時の施工に起因していることがあります。もし、住まいで「あれ?」と思うような不具合がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。長年の経験と知識で、お客様のお悩みを解決するお手伝いをさせていただきます!
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