収納のリフォームを考えるときに、ヒントになると思われる事項と収納に関する場所別のアイデアについてになります。

1.収納計画のヒント

効率的な動線

収納リフォームで最も重視すべきは、「収納されたものを使う場所からの動線」をいかに短くするかです。

効率的な動線を近道にたとえたイメージ図

例えば、キッチンで使う調理器具や食器は、調理スペースやダイニングからすぐに手が届く場所に収納するのが理想的です。
衣類であれば、着替えをする寝室やクローゼットからスムーズにアクセスできる配置が求められます。

このような短い動線は、日々の家事効率を格段に向上させ、ストレスを軽減します。

収納の為には、壁が必要


また、収納スペースを確保するために壁を新たに作るという発想も非常に有効です。

既存の空間に新たな壁を設けることで、デッドスペースになりがちな場所を有効活用することができます。

これにより、収納量を大幅に増やすことが可能です。


例えば、廊下の一角に薄型の収納を設けるために壁を新設したり、既存の空間を最大限に活かしながら、整理整頓しやすい住まいを実現できます。

天井までの空間利用を考える。

私たちは普段、視線が届きやすい腰から目の高さの収納に意識が向きがちです。

しかし、実はその上にある天井までの空間こそ、まだ見ぬ収納ポテンシャルを秘めた「デッドスペースの宝庫」。

この垂直方向の空間を有効活用することで、床面積を増やすことなく、劇的に収納力をアップさせることが可能です。

壁面収納もその一つの例です。

壁面収納
壁面収納

奥行きが深くない収納を考える。

「あの奥に何が入っていたっけ…?」奥行きの深い収納でよくある悩みですよね。奥にしまったものが取り出しにくく、結局手前の物しか使わない、なんて経験はありませんか?

奥行きが浅い収納の利点

アクセス性が向上: 収納内のすべての物に手が届きやすく、何がどこにあるか一目でわかります。物の出し入れがスムーズになるため、毎日の家事のストレスが軽減されます。


「とりあえずしまい込む」を防止: 奥に物を押し込むスペースがないため、自然と物の定位置が決まりやすくなります。「とりあえず」でしまい込むことが減り、散らかりにくい環境を維持できます。


忘れ物防止: 奥にしまい込んで存在を忘れてしまう、といったことがなくなります。食品の賞味期限切れなども防ぎやすくなるでしょう。

収納の奥行については、奥行きが必要なもの(布団等)をしまう場所と、そうでないものをしまう場所を分けて考えていきます。

可動棚を考える。

可動棚のメリット

どんな物でもぴったり収納!高い汎用性
収納したい物の高さは、本、洋服、家電など様々ですよね。可動棚なら、棚板を収納したい物の高さに合わせて調節できるため、無駄なスペースが生まれません。

ファイルボックスや収納ケースを使う際も、サイズにぴったり合わせて設置できるので、見た目もすっきりします。将来的に収納する物が変わっても、棚板を移動させるだけで柔軟に対応できるのが大きな魅力です。

デッドスペースをなくして収納量を最大化
壁一面に設置するタイプの可動棚であれば、床から天井まで、あるいは壁の端から端まで余すことなく収納スペースとして活用できます。

特に梁があったり、天井が斜めになっていたりする場所など、既成の家具では対応しづらい場所でも、可動棚なら空間に合わせてカスタマイズできるため、デッドスペースを最小限に抑えられます。

これにより、見た目以上の収納量を確保し、お部屋を広々と使うことができます。

掃除や模様替えも楽々!メンテナンスのしやすさ
固定された棚の場合、奥にたまったホコリの掃除がしにくかったり、模様替えの際に移動が難しかったりすることがあります。

可動棚は、棚板を取り外したり移動させたりできるため、隅々まで簡単に掃除ができます。

また、模様替えの際には、収納する物の配置に合わせて棚板を動かすだけで、効率的なレイアウト変更が可能です。

収納の棚を可動棚にすることで、いろいろなパターンに対応できるため、収納力がアップします。

可動棚
可動棚

見える収納を考える


見える収納は、単に物をしまうだけでなく、お部屋の印象を大きく変え、使い勝手も向上させる賢い収納方法です。以下に主なメリットをご紹介します。

空間を広く見せる効果

扉のないオープンな収納は、空間の奥行きを感じさせ、お部屋全体を広く見せる効果があります。特に、背の低い家具や透明な素材のケースなどを活用すると、より開放的な印象になります。

物の把握と管理がしやすい

何がどこにあるか一目瞭然なので、必要なものをすぐに取り出せます。

これは、探し物の時間を短縮し、物の重複買いを防ぐことにも繋がります。

また、物が溜まりにくいので、自然と整理整頓の習慣が身につきます。

お部屋のアクセントになる

お気に入りの雑貨や本、グリーンなどをディスプレイすることで、収納自体がお部屋のインテリアの一部になります。季節ごとに飾り付けを変えれば、手軽に模様替えを楽しむこともできます。

まるでショップのようなおしゃれな空間を演出できるのも、見せる収納ならではの魅力です。

物の活用を促す

せっかく持っているお気に入りの食器やコレクションなども、しまってしまうと忘れがちです。見せる収納にすることで、それらを日常的に目にすることができ、より頻繁に活用するきっかけになります。

見える収納
見える収納

収納のための照明を計画

収納スペースは、その性質上、奥まった場所や扉で閉ざされていることが多く、自然光が届きにくい傾向にあります。そのため、照明がなければ、以下のような問題が生じやすくなります。

物の見つけにくさ: 暗闇の中では、どこに何があるか判別しづらく、探し物をするのに時間がかかります。特に、細かいものや色が似たものは見落としがちです。

整理整頓のしにくさ: 物をどこに置くべきか、どこに置いたのかが分かりにくいため、整理整頓が滞りがちになります。結果として、収納スペースが散らかりやすくなります。

空間の有効活用が難しい: 暗い場所は心理的に利用を避けがちになり、せっかくの収納スペースを十分に活用できないことがあります。

収納されたものが、見やすいように、状況によっては、照明を考慮することも大事です。

住まいの場所別の収納計画についてのアイデア

玄関廻りの収納について

外で使うものは、玄関廻りに置く場所を確保したいです。そう考えると、新たに収納スペースを作ることが必要な場合もあります。庭が広い場合には、物置も一つのアイデアです。

廊下壁を収納に考えてみる。

玄関からの、廊下に面した壁を収納に作り替えることもアイデアの一つです。

廊下壁を収納に
廊下に面した壁を収納へ

土間収納

スペースの面から難しい場合が多いですが、広めの土間収納やインナーガレージ等が作れると、外で使うものが多い場合、非常に使い勝手が良いです。

土間収納
インナーガレージ

キッチン廻りの収納について

すっきりしたキッチン廻りにするには、収納計画が重要になってきます。

例としては、キッチンを対面式にして、背面に収納を作ったりします。

キッチン廻りに大きめのざっくりした収納スペースを作る。

冷蔵庫に入れない食材や、水、ごみ置き場など、すこし大きめの収納スペースがあると便利です。

大きめのざっくりした収納スペース
パントリー収納

ごみ置き場については、ダイニングから見えないかどうかも考慮します。

収納部分を扉で見せない

収納部分に扉をつけるとすっきりと見せることができます。

収納部分を扉で見せない
収納部分に扉設置

収納の奥行きが深すぎないように考える。

棚の奥行については、浅めのほうが、物が重なって見えなくなることがないので、おすすめです。

4.リビングの収納について

見せる収納・隠す収納

見せる収納と隠す収納を組み合わせて考えると良いかもしれません。

掃除道具の置き場所は、リビングで考えたい収納場所の一つです。

雑多なものが多いため、家具で収納を考えるか、作り付けの収納で考えるかも事前に計画するとよいかもしれません。

納戸収納

リビングに面して、人が中に入れるぐらいの少し大きめの面積に、棚を作成した収納スペースを作ることができると非常に便利でおすすめです。

納戸収納
収納スペース

5.寝室の収納について

寝室は狭くなるかもしれませんが、可能であれば、ウォークインクロゼットや壁面いっぱいの収納を作成すると、大きく収納力がアップします。扉は引き戸がおすすめです。

壁面いっぱいの収納
壁面いっぱいの収納

6.洗面所の収納について

洗濯用の洗剤の収納場所を確保する。

洗濯用の洗剤の収納場所を、洗濯機の近くに考えておく必要があります。

洗面所に少し余裕のある大きめの収納を作っておく。

通常、洗面所には、物が多いため、最初から大きめの収納を計画しておくと洗面所がすっきりします。

バスタオルを置く場所やかける位置を検討しておく。

収納計画とともに、バスタオルをかける位置も、問題になることが多いので注意が必要です。

7.トイレの収納について

最近は、トイレを広めに計画することが多くなりました。収納についても、トイレ内にトイレで使うもの以外のストック品など大きめの収納を計画するのも、間取りなどの状況によってはかんがえても良いかもしれません。

基本的にはトイレで使う掃除道具やトイレットペーパーなどを収納できるように考えます。

まとめ

収納計画は、リフォーム計画の中でも重要な部分です。十分に計画された収納があれば、すっきりした生活に生まれ変わることも可能です。リフォーム時には慎重に考えていきたい部分です。

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