お客様より、外部通路部分のタイルが一部はがれて、みっともないため、はがれたタイルの部分を新しいタイルで張り替えたいとのご要望で、お見積りにお伺いしました。

お伺いすると、タイルの貼られている通路が割と大きくて、長さで8mくらい、幅で2.5mくらいありました。

タイルのはがれている部分の1か所は、建物にくっついている側のタイル床と外部の側のタイル床の境目の上のタイルがはがれている状況でした。はがれている部分を確認するとタイルを張り付ける下地のモルタル部分も壊れている状況でした。

はがれた床タイル

構造が異なる境目の部分の床タイルでは、建物側の部分か外部側の部分のどちらか片方に、一枚のタイルがすべてがくっついていると良いのですが、ちょうど境目の上に貼られているため、どっちつかずの状態となっており、タイルの接着力の面では、弱点となっているようでした。境目の隙間のモルタル下地も壊れているので、タイルがくっついていられない状況でした。

また、タイルや目地も熱によってすこし伸びたりするのですが、夏の暑さなどによってタイルや目地が膨張して伸びる分を吸収するためのやわらかい目地(2~3m毎に1か所のやわらかいシール目地)が作られていない状況でした。長い通路部分のタイル床全体が暑さによって伸びることで、床タイルの中でも下地との接着の弱い部分のタイルが押し出されてはがれた可能性もあります。

もう1か所はがれている、歩道側の端部のタイルについても、この伸縮目地がないために、押し出されてはがれた可能性があると考えられました。

床タイル端の部分のはがれ

そのため、はがれた部分をこのままの状態で貼りなおしても、また、はがれる可能性が高いことをお客様へお伝えすることにしました。

お客様としましては、近い将来しっかり原因を確認して直したいと考えらえておられましたが、とりあえずは、見た目も悪く、あぶないので応急処置的に張りなおしたいとのことでした。

仮に、しっかり直そうとすると、建物と外部の境目のモルタル下地部分の直し(直す方法は、現状を確認してよく考える必要があります。)をしっかり行った後、タイルを張り、通路部分の既存タイルの一部の目地を撤去して伸縮できる目地とし、建物との境目の部分のタイル目地と、歩道側端部タイルと既存タイルとの境目の目地も伸縮目地にする必要があると考えられました。

床のタイルのはがれ等で気になることがございましたら、現地調査・お見積りは無料で行っておりますのでお気軽にご連絡ください。