建具に関するいろいろなご要望や相談に対する対応方法や、注意点について述べていきたいと思います。

1.玄関ドアを開き戸から引き戸にしたい。

玄関ドアを開き戸から引き戸にする場合、扉を引くスペースが問題となります。

スペースが狭い場合には、扉をを重ねるタイプの引き戸も検討します。

2.窓にシャッターをつけたい。

最近の強い台風などによる被害を防ぎたいことから、既存の窓にシャッターをつけてほしいとのご依頼があります。

シャッターを設置する場合、既存の窓上部に空間があるかどうかや、既存の窓の両サイドに枠を取り付けるスペースがあるかどうかが問題となります。

入隅にぴったりついたような窓は、難しくなってきます。

他には、シャッター付きの窓に窓ごと交換する方法がございます。外壁等も一部はがして直しますので、外壁塗装のときに一緒にする等の検討が必要です。

3.雨戸の動きが悪い。

雨戸の動きが悪い場合、雨戸をタイヤ付きの物に交換する形で直る場合もございますが、その他の不具合もある場合は、雨戸が通る部分を直したりすることが必要な場合もございます。サッシと一体でサッシ自体がゆがんでいる場合等は直すのに難しい面がでてきます。

4.室内開き戸が開きづらくなった。

いろいろな原因で開き戸が開け閉めしづらくなってきます。状況が進行してくると調整では解決できなくなります。最初のころであれば、調整で直ることが多いです。

調整で直らない場合、建具の一部削ったりして、開け閉めできるようにすることが多いです。

あまりに、状況が悪い場合には、枠ごとの建具交換をお勧めしています。

5.引き戸の開け閉めがしづらくなった。

引き戸につきましては、初期段階では、調整で直ることが多いですが、調整で解決できない場合、建具を削ったりして直すことが多いです。

建具が反っている場合には、建具を新しいものに交換する場合もございます。

あまりに、状況が悪い場合には、枠ごとの建具交換をお勧めしています。

6.扉のデザインを変えたい。

扉のデザインを変えたい場合には、建具の枠ごと交換することが多いです。

その時に床部分のレベル(水平になっているかどうか)が悪くなっている場合には、引き戸の場合、床の調整が必要になる場合がございます。

7.既存の壁の部分を開口の引き戸にしたい。

壁の一部を建具の引き戸にする場合、上吊りでない場合には、床の調整が必要な場合がございます。

また、壁だった部分には、床材がありませんので、その部分に床見切り材のようなものを設置することを考える必要があります。

また、電気のスイッチ、コンセントにも注意が必要です。

戸建ての場合には、構造上の問題も考慮しながらのリフォームとなります。

8.収納の折れ戸や開き戸を引き戸に変えたい。

収納の扉を交換する場合は、既存の枠を利用してその中に新たに枠と建具を設置することがございます。

この場合収納内部の床の新規の建具の下の枠との段差を小さくするため、床材を増し張りすることもございます。

9.ドアの開き勝手を変えたい。

開き勝手を変える場合、既存の建具を利用する場合と、新たに建具のみ新しくする場合と、枠ごと交換する場合がございます。

既存の建具や、枠を利用する場合、既存の建具や、枠の補修が必要になってきます。

10.開き戸を引き戸にしたい。

開き戸を引き戸にする場合、扉を引くスペースの問題がございます。

その場合、扉を小さくすることを考えたり、既存の壁を壊すこともございます。

電気のスイッチなども問題になることが多く、難易度は少し高くなります。

11.ドア開口を広くしたい。

マンションの場合は、割と自由が利きますが、戸建ての場合、構造上の問題で難しい場合もございます。電気関連が障害になる場合もございます。注意が必要です。

12.浴室折れ戸の動きを良くしたい。

折れ戸のカバー工法(既存の枠を残して、新たに内側に折れ戸を設置する工法)で対応することが多いです。サイズは一回り既存より小さくなります。

ユニットバスの折れ戸の場合には、最初にメーカーメンテナンスで見てもらうほうが良いかもしれません。部品交換で済む場合がございます。

13.建具のハンドルの調子が悪い。

建具のハンドルの調子が悪い場合、ハンドル芯の位置調整やねじの締め直しで直る場合がございます。

調整しても直らない場合、ハンドルごと交換することになります。

14.玄関ドアの下の部分がするので直したい。

玄関ドアの下端がする場合、玄関ドアの下部分をカットするか、削ることによって改善する可能性があります。

可能かどうかは、既存の玄関ドアの確認が必要となります。

まとめ

リフォーム時に建具について考えることは、その後の家の住み心地にかなり影響があります。家具の配置にも影響を及ぼすため、注意が必要です。また、建具の調子が悪いなと感じたら、早めの対応がおすすめです。そのままにしておくと、調整で済まなくなることが多くなります。